舞台

『小林賢太郎戯曲集』小林賢太郎

幻冬舎 2007 ISBN:978-4-344-01383-4

CHERRY BLOSSOM FRONT 345(ラーメンズ第11回公演)
ATOM(ラーメンズ12回公演)
CLASIC(ラーメンズ13回公演)

☆☆☆☆ (2段組のため改行が多くてやや読みづらい、のでマイナス1☆)

ラーメンズの戯曲集、DVDでは見てるので動きも大体分かりつつ、活字でも笑ってみました。動きが加わると、そりゃ最高ですが、言葉だけ見るのも禁欲的な感じ・・・?楽しい。

切ない系、ばかばかしい系、びっくり&ドッキリ系、いろいろあるけど、共有してるはずの言葉の意味がズレてたり、言葉と行動がズレていたり、そんな「ズレ」がなんとも言えない笑いを引き出します。意外とホロリとしたりするもの素敵な賢太郎さん~

バニー部の賢太郎さんがすっごく好きなんですが・・・手の美しさといったら、それだけで女子ノックアウトですよ!

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『鈍獣』宮藤官九郎

ISBN 4-89194-707-1 PARCO出版 2005

第49回岸田國士戯曲賞受賞『鈍獣』の戯曲本。
最後にキャストの生瀬勝久、池田成志、古田新太と宮藤との対談つき。女優さんたち、西田尚美、野波麻帆、乙葉のアンケート、最後に演出家の河原雅彦のコメントあり。

見る前に読んだほうが面白いかなと思い、先に読んでみました。
小説の映画化だと不満に思うことが多いけど、脚本を読むのは自分の脳内演出的で描いたのと、実際の公演とのギャップが面白い。ので、脚本を読むのはけっこう好き。どう考えても、実際の公演のほうが素晴らしいのだし!

本筋はわりに掴めるけど、1幕2幕の冒頭にあるコンビニのおばちゃんたち(当然、生瀬、池田、古田の3名が演じる)のとこが活字じゃ物足りなさすぎだ。江田の挿入歌部分もこれは活字じゃ面白くないのでした。新太が歌うの観たーい。

文字を追ってるだけでも、3人の妖しさがむんむんな感じ。いまだに謎ながら、古田新太の色気とか、成志のカッコよさとか、生瀬さんのつかみどころがありそうでないとことか。

殺そうとしても殺そうとしても死なず、憎しみももたれず(それどころか好意的態度)、そんな凸川が次第に少しずつ不気味さを増していくような感じでしたが。
ラストの「覚えてないわ」、覚えてないのか知らないのか、それもはっきりしないのって気味悪いな。誰を殺そうとしてるのか・・・ちゃんと分からなくて、コワイ。

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『あやつられ文楽鑑賞』三浦しをん

☆☆☆☆

ポプラビーチの連載も読んでいたけど、本になったのでゆっくり読みなおしました。

文楽の面白さ、というか演劇的効果について何カ所かで指摘してて、そのいくつかは私も同じように面白い特徴だと思うところでもありました。

生身の人間に一番できないことが、出来る。=完全な死。死んだフリじゃなくて、人形から魂というか命が失われたところってかなりの衝撃です。あ、もう完全に死んだ、表現できてしまう。

あと、感情が役者がやるよりもぎゅうぎゅうに凝縮されて表出してる気がします。

しをん節、ともいうべき文体の楽しさで笑いつつも、文楽の世界を垣間見ることができる本。

ただし、「文楽入門」のガイドブック的な紹介本ではなくて、あくまでも三浦しをんが好きな文楽について書いてるということで。その中で役に立つ知識もちらほら、という程度でしょうか。

文楽から歌舞伎でも上演されたものを比較するために歌舞伎も見たり、ついに床本にあたるところは、面白いだろうなと思います。
歌舞伎的表現と文楽的表現が交錯してるところを見つけたり、役者ならではの表現も見たり。

出来れば文楽の舞台写真がカラーであれば気分がもっと盛り上がるかな。

ああ、文楽見に行きたい!

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『面白くなければカッコよくない』中谷彰宏・いのうえひでのり

劇団☆新感線のいのうえひでのりさんさ、というので読んでみた。

☆☆

中谷彰宏の本は読んだことがなかったのだけれど・・・ 対談なのかと思ったらちょっと違った。
対談したことを、「中谷彰宏」視点で、彼が本を書いてます。つまんない。

劇団、演出についていのうえひでのりが話していることは、ふむふむと面白く読めたけど、いちいち「~ということなのだ」とかって、中谷が勝手にまとめちゃうのが、ヒドイ!

勝手に分かったことにして、中谷流にして書くなんて。対談なら対談のままでよかったのにな。

古田新太をひたすら褒めるいのうえひでのり、というのが分かっただけでもいいか。

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