観劇メモ'05-'06

『MA』12/7 たとえ北の果てでもぉ~

12/7 18:00@帝国劇場 B席

今日の私は祐一郎ハンター! 狙い撃ちよ!
他のものには目もくれません。素敵なお姿やお声を脳裏にしっかり焼き付けるべく、オペラグラスを握り締めておりました。ははは。

もしかしたら(気づいてないけど)鼻息荒くて周りに迷惑をかけたかも・・・ふふふーん。

今日は出だしはのんびりめかと思ったのですが、後半に向かってきりきりテンション高いという舞台でした。涼風さんの渾身ぶりといったら切なくて哀しくて、胸が苦しいです。

カリオストロッ

マントのドレープの出し方、完璧。目線の動かし方も、どのお席にいても一度は目線が飛んでくるかと思わせます、抜かりないです! B席(サブセン)にいた私のオペラグラスにもどっかーんと飛んできましたよーっ 妄想って言わないでーっ

それにしても、他のキャストの方はけっこう歌い方とか変えますよね。その日の調子とか気分にもよるんでしょうし。

祐一郎は、あまりはっきり分かるような大きなブレがないなぁ 、なんてつくづく思いながら聞き惚れてました。準備段階で、作ってきてるんだろうな。それに、幕が開いてもバランス取るのがうまいんだろうなぁ すごいですよ。

あの・・・1幕最初に客席に顔を見せるとことか、他にもたくさん見返り男って感じになる場面が多いです。楽しくて好きですが。特に体をひねるときの足が、やや内股というか、体をひねるために膝を落としているんですけれども、それがかわいくて悶えちゃう。

あぁ?!

逃亡する国王一家のかわいい馬車を見ての一言。
今日はちょっと気が抜けた感じで、あれ?という雰囲気です。もうこうなるのは知ってたんだけどね、とでも言いたげな気もしました。

自分の肖像が入ってるコインを使うから~♪(適当に書いてます)のとこ、コイントスして掴んで、客席に投げる仕草をしながら歌いますよね。鼻息をふがふがさせながら覗いていたんですが、表情がかわいいですよ・・・・ むふっにこっと。

お色気

ブレが少ないと書きつつ、お色気成分は増加してますね♪ きゃっ 女性を(男性も)くどく役じゃないけど、特に「首飾り事件」での語り風の歌では、なまめかしくお歌いです。

・・・結局、この方が歌ってるとセクシーなんです。私にとっては、ええ。

1幕の最後、マルグリット(今日は玲奈ちゃん。「血染め」布投げ、足元に落ちてしまいましたわ。失敗・・・)に攻め立てられて座り込んでいる、マリーの横に立って彼女をじっと見下ろします。なぜか少し哀しげな表情で。うぉぉ、たまりませんよ。

ここって、まるでカリオストロが黒い運命の使いみたい。憎悪を持ってなさそうなのに、フランスの運命を動かしていくカリオストロ。理由が分からないだけにこわいです。

でも灯かりを消すときの腰に気合の入ったポーズは素敵~ 仁王立ちして、ぐいっと腰を落として、ダン!

お見送り~

今日もすごい人でした。増えてます・・・ 端っこの席なのをいいことに、気合いれてお見送りにダッシュしまして。

ぼうっと待ってたら、通路を挟んだ向こうからにこっと手をふってくださる方が・・・(たまさん!)いやん、お恥ずかしい。ほけーっとしてましたよぅ

そうして、15分後。
大きな方の大きくてやわらかくて温かいところに(=手のひら)タッチ☆ 

うきゃぁ~ 

えーと、確かタートル(色は夢中で覚えてません)に濃いグレイのフリースジャケット(被るタイプだと思う)、パンツは6日に見かけたときと同じような気が。くつも同じ。

本当に「ユ○クロ」の棚が家にあるかも。フリース好きなんだね・・・

たとえ北の果てでも我が心はあなたに~ 
別れ告げるたびに深まる思い~♪

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『オペラ座の怪人』12/2 しばらくさようなら

12/2夜@四季劇場〔海〕

ファントム:高井治 クリスティーヌ:西珠美
ラウル:鈴木涼太 カルロッタ:種子島美樹
メグ・ジリー:荒井香織 マダム・ジリー:戸田愛子
ムッシュー・アンドレ:寺田真実 ムッシュー・フィルマン:小林克人

高井ファントム、お帰りなさい!

この日は特にセクシー系という日じゃなくて、美声なファントムでした。

マントを取るところはまるで闘牛士のように素敵♪ 毎日地下室で練習したのかしら。

黒マントについているラメや装飾が、自意識の表出よね。東洋趣味はペルシャ(でしたっけ)の王様に仕えたときに得たのか・・・ 変なお帽子被って、オルガンをかき鳴らす姿にすら涙。

自信満々かと思わせる反面、最後、クリスに「見せてあげる~♪」とチューされたら抱きしめることもできないのよね。あぁ引きこもりくんの哀しさよ。そこで抱きしめたらかわったかもしれないのに!

わなわなと震える抱きしめたいけど、自分を恥じたのか、罪に震えたのか? 繊細なファントムなのでした。

クリスは西さん。

外国の方なんですよね。2幕になるとわりと訛りが出てましたが、私はそんなに問題にはならないです。マルシアが大丈夫なら大丈夫でしょう。

低音部が弱いものの、高音が笛のように出るので響きます。高井さんとのデュエットは、響きあう感じよりも対抗していくように感じました。
最初からファントムのダークサイドを圧倒していく(ファントムが恋してしまってる感じ)クリスの歌声というのもアリですねー。

高木、沼尾さんと聞いてますが、押し出しのある感じとカーンと弾ける高音で西さんが一番好きかも。

ムッシュ~♪

寺田真実さんと小林克人さん。いいコンビでした。特に寺田さんは先日の『壁抜け男』でのオモシロ演技で急に気になってたので嬉しい。

動きやセリフのタイミングがいい人ですよ! 間がいい! アドリブみたいにセリフを言いますねー。もっともっと活躍する舞台で拝見したいです。

鈴木涼太ラウル子爵

前回も思ったのです。おぬし、貴族ではないな!と。オペラ座のパトロンをするくらいの子爵さまにしては、ほんっと庶民的でらっしゃる。その歩き方・・・ううーむ。

「マスカレード」で、ひらひらと肩にかけた短いマントをひらひらさせながら、舞踏会に集まった人々の間を動き回ります。ここ、特に体操部でした。

人形風の振付けが面白い場面ですが、見ていたら彼は腰がブレますねぇ もしやダンス苦手なのかも。腰がぴたっときまらないようでした。

まぁダンスがお上手でなくても帝劇でびりびり酔わせてる方もいることですし、化ける可能性もあるかもしれませんが。今のところ、歌も素直に歌ってるんですね、っていうくらい。エレガンス習得、頑張ってくださいませ!

大好きな種子島カルロッタ

ふふふ、ほんと可愛らしい方です。「プリマドンナ♪」と、ぼわぼわの毛皮のストールをずるずると引きずって歩くのが大好きで~。憎たらしいっていうより、かわいいんですよね。

これで一段落かしら

東京公演のあとは大阪に移るそうですが、いくら高井さんの美声の魅力があるにせよ、追いかけていく情熱は出そうにないや。しばらくはさようなら~

『オペラ座の怪人』の持ってる魅力を、四季は最大限に見せてくれていないような気がします。「墓場にて」のヘナチョコ火の玉とか。あんなのしか出せないファントムじゃ負けそうですよー。もっと迫力ある演出を!
もっとファントムを恐ろしく、そしてセクシーに見せてほしい!

あと、クリスの髪型ヘンです・・・ なぜあれなの? サラ・ブライトマンのせいか? 

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『オペラ座の怪人』リベンジの回

『オペラ座の怪人』12/2夜

高井さんお待ちしてました! 甘いその美声にうっとり。何だか今日はかなりエコーがかかってたような感じ。高井さんのお声が響きまくってたから?

一緒に行ったSTちゃん、笑いのツボを探すのがすきなので初・ミュージカルですがやはり楽しみを見つけてたようです。

私は2回目かなぁ鈴木涼太さん、ラウルだったんですけど・・・、彼は生粋の貴族じゃないに違いない。仕立て屋の息子か靴屋の息子だったんです、で、どういういきさつか子爵家に引き取られて養子になったんじゃないかと。

ひざまずいたりする仕草に庶民の香りがするから~

2幕最初の「マスカレード」でもあの素敵マントを優雅にひらひらさせることは叶わず。体操?って感じっす。エレガンスを身につけるのって思う以上に大変なのねぇ

あと、四季時代の祐一郎の笑えるエピソードをひとつ入手しました。ふふふーっ 

待て次号! 眠いのでお休みなさい。

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『MA』11/29 御手を拝借

おぉーっ?」がツボ

賛否両論、逃亡する国王一家のミニカーを見て微妙に叫ぶ「おおっ?

好き~っ

だって観るたびに上手くなってるし! 最初の頃って、単に驚いた「おおっ!!」に近かったと思うのですが、最近は驚きの中にわくわく感がちらっとあるような。あるいは何でココにいるのさ!という驚きと戸惑いのような・・・・ ともかく可愛いノス♪

おどけた声を舞台上で聴くのって、あまりないですよね。なので、けっこう貴重かも。

あと、黄色い旗を出してしばらく中腰ぴたっと止まっている筋力に感服します。素晴らしい♪ そして暗転するときに、ささっと旗を巻き込みながら下手へはけていくすばやさに惚れてます。何でも惚れ惚れしてるんですけどね・・・えへ。

祐一郎さまはきっちりしてるのか、ざっくりしてるのか、いや、両方なんだろうなぁ ファンとしてはいつも色々勝手に想像してしまうのよ。
楽屋入りのお洋服を見てる限り、ざっくりか!と思うわけです。しかし舞台でのミスのなさを思うとき、これはきっちりだろうとも思います。あ、普段はざっくりで、舞台にはきっちりってことか? 

この日、それまで「あれは要らないわよう」などと嘯いていたものを購入しちゃいました。

カリオストロ伯爵が水晶玉を包んでいらしゃる御手の、クリアファイル
(なんと「MA」シール入り♪ ¥1.000)

要らねぇ!高けぇ!! という叫びが今にも聞こえてきそう(だって本来の何かをファイルする、という目的には使えませんし・・・ 絵柄的にも、あ、ファン心理としても!)

でもでも、空いている2階の売店でじーっと見つめてたら、我慢できなかったのよぉ。
意外とツメが大きいのね、とか、磨いて差し上げたいわとか、寂しいときはココにワタクシの手をくっつけちゃおう♪とか。こんなに美しい御手を写真でも我が物にできるなら、安いもの!(¥1.000かぁ そうでもない・・・けど) 

そうそう、最近欲しいものとしては「山口祐一郎ニットブック」です。基本サイズXLで! 標準の男性向けには網目を減らしましょう。
爽やかに笑ってハンドメイドニットを着る祐一郎が、見たい~!

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『MA』11/29 2階から

『マリー・アントワネット』11/29夜@帝国劇場 B席センター 

マルグリット:新妻聖子

前日28日に舞台に近い近いB列から観劇、そして感動しちゃったのと、もう一度新妻さんのも観たいなぁとおもったの。2階B席(最前=I列)センター、から見て来ました。

照明効果や目線をあまり動かさずに全体が見えるB席は好きなのですが、マルグリットが転がって歌う、あのせり出しがちょうど見切れるのがウィークポイント・・・ 想像で補いました。

1今月の始まったあたりでは、全体の歌の流れが把握できなくて細切れのような印象すらあったんです。
私の耳がようやく慣れたのか、キャストの皆さんと音楽がぴったりしてきたのか?(たぶん両方ですね) 
今日は仕事中に頭の中では「ちぃがぁうぅ のぉ~っ!」とマルグリットの叫びが響いてました~ 音楽も相当、策士だのぉと恐れ入る次第。

新妻マルグリット

久々に新妻さんでした。セリフでは本当に玲奈ちゃんと聞き分けにくいくらい似てる感じがするけど、歌い始めると声質が全然違います。

初日付近で聴いた、ともすれば金属的に聴こえるほどの高い声は、さすがに落ち着いてきてます。でも、やはりキーンと硬いイメージですね。

そして怒りが先にあるマルグリット。ただただお怒りだった初日に比べると、もっといろんな感情がぐるぐると渦巻いているみたいでした。
マダム・ラパンの処刑で怒りに燃えるマルちゃんですが、正義のためじゃなくお金でデモ隊が動くことに違うと分かっていても、それでも堪えてデモ隊を引き連れていく背中に思いを馳せていました。オトナ!

えーと、アンサンブルとマルグリットが歌うとこ、いまだに何を言っているのか分かりません! どなたか教えてくだされ。

さっきも書いた「違うのぉ~っ」くらいは分かる、「女なら撃たれない♪」のあたりもも大体分かります。でもマリーの裁判のとこと、断頭台のところが全然・・・ 新妻さんでも玲奈ちゃんでも分かりません。アンサンブルさんたちの言葉も良く分からないし。

きっと大事なことを歌ってるんだろうに、伝わってませんよーっ 

レミゼのバルジャンvs.ジャベール@ファンテーヌの病室 の掛け合いなんか分かりやすいけど。こっちはダメです。歌い方を変えるかどうにかしてほしい。

客と喋っちゃいけないって、演出家に言われたんだけどさ、無理だよね」山路ボーマルシェ

「七つの首飾り事件」の中休み、山路さんが下手のせり出し階段でお寛ぎに。「ひとりごとならいい」とも言われたそうですヨ。ふーん、コンダクターとはOKらしい。

だんだんこのコーナーが伸びてるんですが、「演出家」っていうからには山路さんとして言ってるんですよね・・・ できればボーマルシェとしておしゃべりして欲しいなー。狂言回しの役なんだし。

変更点

井上くんのセリフが一番顕著でした。

どうにも取ってつけたようで気持ちが悪かったセリフが落とされてました。良かったです。いきなりあれを言うって、馬鹿まるだしでしたもの。人の良いフェルセン、世の中の現実にちょっぴり傷ついたって感じかしら。

2階席からは、せり出し部分はあまり意味がない

かえって舞台中央に居てくれたほうが、良く見えます。見にくいってかなりストレス。『MA』はせり出しをかなり使うので、ツライものがありました。難しいものですよね。

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『MA』11/28夜 うっとりめろめろ

この席を振り当ててくれた会社に感謝。

ほとんどオペラグラス使わずにいられました。使ったのはダミー・カリオストロのチェックのときと2幕冒頭くらい。

美しい。何度もいうけど美しい。

あの不安定な感じで並んでいる音符。初日あたりでは当然、試行錯誤でした。1ヶ月を経た今回はすっかり自分のものになってました。強弱のつけ方、声色、目線の配り方。

女性に向ける男性の色気(クロロック伯爵はコチラ)じゃないんだけど、何だろうな、オトナの色気というか。ふー、自信のある人がもってるような色気というのか・・・ 上手くいえないよう。
ちょっと暗い感情がありそうなお色気を感じました。こっそり危険なお色気。お茶目さんなんですけどね。

冒頭のマイムなんか、そこだけ切り取ってポスターにしましょう! 宣伝マン(東宝の飯田さん?)よろしく! お部屋に飾りたいんです~

公式ブログにあった「29日に全面広告」って、夕刊のことかなぁ 朝刊では1/3段のになってましたよね(読売)

ほっそりした長い指と手首に、めろめろでバキューン! 気付薬をご用意されたし。

物語がひとつにまとまっていて、驚きました。

公演が始まって1ヶ月、ぐっと良くなってます。掛け合いも、個々の細かなところまで。待った甲斐がありました~

さて、ずーっと何だか私には受け止めきれなかった微妙なカリオストロの立ち位置ですが(どの程度、人々と関わってるのかとか、見えてるのかとか、何が目的なんだよー、とかです)。

今日は革命を裏で焚きつけたはずの「影の主役・カリオストロ伯爵」までも、革命の大きな流れ、大きな運命を動かしているチカラにすら呑み込まれているかのよう。

これまで違和感が拭えなかった、逃亡する国王一家のミニカーを黄色の旗で止めちゃう場面。はい、違和感って何でしょう。

全体の流れも良かったこともあります。が、権力のはかなさとか、逃亡していく国王たちがいかに小さな存在に落とされたかを、あんな方法であからさまに見せるなんて意地悪だなぁと思いました。

たぶん演出意図を私がやっと汲み取れたのではと・・・思うのですが、どうでしょうね。

ちょっと笑っちゃいますよね、ここ。そして笑ってしまった自分に対して少し嫌な感じがしませんか? 

国王一家には一大事でも、当事者じゃなければこんなもの、という・・・ 
人の持ってる意地の悪さ、悪意を自覚しなくても他人の不幸を笑えちゃうのか、とか。立場や見方によってこうも違うのか、と観客の実体験で示してるのかと。

そうそう黄色い旗ふり、だんだん腰が落ちてきてますね、キマりましたよ! 登場するときのカニカニ歩きも、かわい過ぎで顔にしまりがなくなっちゃう。

無駄かと思えるほどの美声と迫力で大仰に歌ってくれるカリストロも大好き。ここは私の目前。いつものようにフイゴ風に両手を動かしながら歌ってくれました。

ああもう、眼福&耳福の極みでした!!

カリオストロは見えているのかどうか

これもですねぇ~ 散々言ってた私ですが、どっちでもいいのかもと思い直しました。この回を観てたらどっちでもいいとしか思えなかったんです。イタタ、石投げないで!ゴメンナサイ!

それと、カリオストロが全て思うがままに支配してるのではないという点が面白さか。実験、って感じでしょうか。
誰か一人の意図じゃなく、いろんな人のいろんな思惑が絡み合って恐ろしく血塗られた「自由博愛平等」の革命が進んだのね。

というわけで、今日も行ってきます。

ものすごく良かったので、急遽見に行くことにしました。昨日は表情もしっかり見える席でしたので、2階のB席からはどう見えるのかを確認したいデス。

そうだ・・・ダミー・カリオストロ。特捜隊長でしたが、前回失態を犯したので一隊員としてチェックしてみましたヨ。

口元だけオペラでじーっと覗き込んだ感じだと、中山昇さん説に1票でした。すでにどこかで公式回答ってあるのでしょうか?

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『MA』11/28夜 B列にてハナミズ

マルグリット:笹本玲奈 1階S席B列、下手

初めて「もう一度観たい」と素直に思いました。

でもって、急遽。29日夜も行くことにしちゃいました!ワーイ!

大きな要因は、マリー涼風さんが内心を前面に表現するように変化してたから。

これは大きな変化でした。これまでは誰にも感情移入できない!と困ってたけど、今日はずーっとマリーを追って観てたんですよねー。ほんと舞台は生モノですよねぇ

息子シャルルと引き離され、裁判にかけられるところ。涼風さんのお顔は涙とハナミズで大変なことになってました・・・

ジョゼフが亡くなったところでも、今までなら感情を抑えてましたけど。今日は声を詰まらせながらで、自分の一部が死んだみたい。とても切なくて涙腺が刺激されて私も大変。

それからやはり2幕、フェルセンが黒マントに隠れてマリーに会いに来る場面。

もう一度抱き合いたい、と手を伸ばしたときに、マルグリットが「早く!」と声をかけます。なのでマリーはフェルセンともう一度抱擁し合えないまま。ここのとこも、すかっと空振りしてしまうマリーの手とかが、ものすごくツライ。すっかり心を打ち砕き、もう希望のカケラもないわ、って感じ。

この一瞬には、「私は王妃です!」って言うときの仮面はなくて、ただの絶望的な状況の女性がいるのでした。

本当に、今日は「マリー・アントワネット」が物語の中心にいたんです。セリフはほとんど変わってないのに、印象がかなり違ってました。ふしぎ。

フェルセン芳雄(『Top Stage』41号参照、山路さんの部屋が素敵~)

下手は井上くんとボーマルシェが間近なんですが、庭園での逢瀬のとこはマリー越しに井上くんと向かい合わせに! わーっ いい顔でした。引き締まってて、男らしくて。

今回は舞台に近いので、役者さんたちの細かい表情もみれて良かったです。

井上くんだと、舞踏会での初登場から庶民に向ける気持ちとマリーへの気持ち。アンサンブルの方たちがマイクに入らないとこでいろいろ話しているんだなぁとか。

あと、手紙がラブレターではなかったとこ。あの美声をひっくりかえす慟哭(私にはカエルの泣き声、あるいは蟲が出てくるという方も)、目の前でした。

おしり・・・・ いや、この日はジャケットの裾がきれいに流れてたのでそれは拝見できませんでしたが、えへ。

いまや、この場面ではいわゆる美しく歌うことはやめ感情を歌声にのせています。とってもいいわ! 切なさ200%です。どうにもならない袋小路にいる、って胸がかき乱されますよぉ 
あ、だからと言って、聞き取りにくいんじゃないのです。やっぱりミュージカルは感情を歌に載せる物語ですものね~ 爆発してくれて嬉しい!

お帰りの井上くん
浅黄色のキルティング地のジャケット。コーデュロイの丸みのある襟がアクセントになってるものでした。とてもゆっくり挨拶してたので、お陰でじっくりお洋服も拝見。列に並ばなかったのですが最後に私のいるあたりへもバイバイ♪してくれました。

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『トーチソング・トリロジー』11/20②

奥貫薫@ローレル

テレビでは落ち着いた声が印象的な方。舞台でもあまり変わらず、ブレの少ない人なんですね。

2つ目のエピソード、ベッドの上で展開するお話に登場。ローレルはエドの彼女(その後、二人は結婚)。ある時、エドの元恋人・アーノルド(篠井)を別荘に呼んで3人で会いましょう、と誘います。

アーノルドを呼んだはいいけど、嫉妬を隠せないところとか、ローレルとエドが<何でも話し合いましょう>セラピーに通っていることも紹介されます。

この舞台が書かれた20年ちょっと前、セラピーが流行ってたんでしょうかねー。セラピーってあまり信用したくないところがあるので(会話は大切だと思うものの、治療となると)、ローレルを温かく見守りつつも距離を置いた付き合いをするアーノルドが、余計にオトナに見えました。

明るく仲良くしましょ!って言いながら、本当はそんなことしたくないところとか。リアルで良かったです。

問題のある人ばかり好きになっちゃうの、ってアーノルドに呟くところも可愛い。
結婚するって時に、彼が相談に来ても迷わせることを言わないでね、とこっそり言いに来る嫌なところも。正直な人ですよねぇ ふーん。迷ってたら結婚しないほうがいいのに、と思うような私はドライなのか。

ローレルの中にはきっとなにか穴が開いてて、そこにダメ男がはまっちゃうんだろうなー。

黒田勇樹@デイヴィッド

実の親から虐待を受け、その後引き取られた先で問題を起こし(売春)、アーノルドで3つ目の養父(母かな?)。

15歳! さすがに素では15じゃないですね、素敵に男らしくなった黒田くんでした。

アーノルドのことを気に入っていて、子供っぽいところがもちろんありながら、アーノルドたちの本質を見抜く目も持ってます。

今までの大変な人生の中で、たぶんアーノルドが持っている愛情が本物だと信じられてるんじゃないかな。ちょっとした悪いことはしてるけど、きっとこの先、彼を悲しませることはしないと思わせてくれます。じいーん・・・

役者さんの面では、若かった。演技が・・・ 篠井&橋本vs.木内に切り込んでいくんですから大変。セリフのテンポが速くて、聞き取りにくい感じが何箇所かありました。

木内みどり@ベッコフ夫人

親子喧嘩にほぼ終始する3つ目のお話に登場。アーノルドの母親です。

生真面目で、亡き夫を愛していて、まっとうな人生を送ってきたと自負があります。ゲイである息子を何とか受け入れてはいるけど、本当は女性と結婚して孫を作ってもらいたいワケです。

訳ありのデイヴィッドと養子縁組をする、と聞いたものだから大変! 猛反対。お互いに愛情があるけど、顔を合わせるたびに喧嘩。大きくすれ違っている考え方の二人の喧嘩が見ものでした・・・

完全に理解はし合えない、でも愛している。親子は互いに選べないものですよね、血は水より濃いという一面でした。

映画もまた観たい~

舞台の脚本と主演を担当したハーヴェイ・ファイアスティンが、映画でも主演してます。マシュー・ブロデリックがアラン役(舞台ではデイヴィッド)。

ユダヤ人で、ゲイで、というマイノリティ、でも自分の人生を自分の手で作り上げて行きたい。愛する人、家族、友人たちと幸せに暮らしたい、というものすごく普通の希望を一生懸命に実現していこうと願っている素敵な人物なの。

恋人との出会い、別れ、親子関係、すべてゲイによらず誰にもある問題。現実を知っていながらも、明るい未来、明るい世界を思い描くアーノルドの強さがあります。人間の大きさが素敵。だって人間として一番まっとうなのがアーノルドでしたから。

欠点もある、いろんな見方がある、人はみんな違う、そのことをちゃんと知ってて受け入れられるのってオトナですよねー。反省しちゃうわ。

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『トーチソング・トリロジー』11/20

『トーチソング・トリロジー』11/20 19:00-22:10@パルコ劇場

人からもらう必要があるのは愛と尊敬だけ

篠井英介/橋本さとし/長谷川博己/奥貫薫/黒田勇樹
木内みどり/エミ・エレオノーラ(歌・ピアノ)/池田成志(声)

すっごい量のセリフでした。特にほぼ出ずっぱりの篠井さん。まだ初日、スムーズに息があわないところもありましたが、ともあれ良かったです~ 
ユダヤ人で、ゲイ、という非常にマイノリティなアーノルドの、数年にわたる愛情の物語を時代ごとの3つの場面でつづってます。

篠井さん、恐ろしく小顔でスタイルが良かった・・・

橋本さとしさんは確かに舞台向きの大きな方ですが、二人が並ぶと「遠近感が狂う」。冒頭、ショウ用のドレスを着てるんですがこれがまた似合うこと! 
女形に見えないようにするのに苦労する、とインタビューで仰ってましたが、全然問題なかったです。

アーノルドのキャラが可愛らしいので、素直に彼を応援。
インテリアの趣味も普段着の趣味も、パジャマも素敵でしたー。まねしたいくらい。パジャマにはうさぎちゃんスリッパ(でも子供くさくないの)履いてるんですヨ。

橋本さん

カッコいい役というより、バイセクシャルで、しかも、ご乱交気味という・・コホン。で、お洒落じゃない教師、という役だったらしい。
愛情は持っているけど、ツマミ食いしちゃうんですね。ベッドの上でローレル(奥貫)とも、アラン(長谷川)とも、アーノルドにも襲い掛かってました。がばーっと。

ラジオから流れるKISSの曲に合わせて、スーツ着てノリノリ♪で台所から踊りながら出てくる3幕目冒頭は見もの! たまに内股になりながら、あう!とか言って踊ってくれます。客席はかなり沸きました~

長谷川博己さん

だ、だれ? 素敵なこの人は。お、文学座所属の方なんですか。
モデルも売春もするアラン役。2つ目のエピソードに出演。体が細くて立ち方、歩き方がきれいでした。流し目☆とかもいいなぁ~ 注目株かも。
『モンテ・クリスト伯(2004)』にも出演してたそうですので、ウッチーとも共演ですね。いつか見れるかなぁ

成志?

ええーっ? プログラムを見て、池田成志の名前を見つけて仰天してしまった。よく見ると「声」の出演でした。3つ目のエピソードに出てくる賑やかラジオDJ役です。
もちろん、微妙にいんちきくささを出しながら良いお声で吹き込まれてました。何だかラッキー☆

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『MA』11/15夜 マリー様、素敵に

何だか文句ばかり書いてるのって嫌。B席というかなり客観視しやすいところから見て、またいくつか気づきました。

首飾り事件の前までが、進行がとても良い。好きだ!

主要キャラクタがみな登場し、各立場が浮き彫りに。場面転換といい、物語の流れといい、全く問題なく進んでくれます。

マルグリットがシャンパンかけられ、100万のキャンドル♪を歌い、マリーはマリーで享楽の毎日のなかでも愛で満たされぬ空虚な生活を送っている。泣きのツボです。

アニエスの清潔な歌声にも、心が動きます。「間違ってるわ」という言葉、そのときは受け入れないマルグリットだけど、最終的にはアニエスの教える「人を尊重すること」を叫んでいくんですよね。

ただの修道女じゃなく、時折、天使のようにも見えます~ 声もとても美しくて、けがれなき女性、好きなキャラです。

Q、どこで私はつまづいてたか?
A、首飾り事件・・・ しくしく

ハイ出た! 上から下まで真っ赤! がとても好きではあるけど(これは、ボーマルシェがロアンを指して言います)。

王妃を失脚させるために首飾り事件を仕組んだのか、オルレアンの依頼でやったのか、謎なり。やはり「カリオストロの妖術使い度をどこまでにするか」が問題なんじゃないかしら。

超越した存在の影の主役にしては、事件への介入が小さいじゃないか! まぜまぜ~
あるいは現実の存在として介入したとしたなら、誰かと絡んでほしい・・・・ボーマルシェとたくらみ合うとか。
と、はっきりしてよーっという気持ちに陥ってしまう。もやもやがありすぎるのです。

涼風さん

お買い物三昧してるところから、孤独感とかやりきれない感じがよく出てます。
ルイを軽んじてるようにだけ見えたけど、今回はなぜ軽んじているのかってことも表現されて、悲しい王妃でした。つまり自分すら軽んじてるんですよね。

罷免して!の後の「テヘ!」っておどけてたのもなくって(なくなって良いと思う)ため息のような・・・ すかすかの人生って感じ! 

フェルセンとは王妃ではない部分で引き合ってたのに、お互いに身分から逃れられない閉塞感がありありと出てます。ここから逃げたいって言うけど、その選択肢は彼女のなかにはないんですね。
ルイが無邪気に「鍛冶屋になりたい」っていうほうが本気だろうなという感じです。フェルセンが「王妃としてのプライド・・・それに見合うのか?」って叫ぶほど、マリーは王妃であることが自分の最後の支えだった。

マリーは最初から最後まで抑制されてるんだなぁとつくづく思いました。はしゃぐのも、抑制されてるウラ返しだし、首飾りの場面ではすっかり落ち着いた雰囲気になってしまってますよね。

収監されてからは、なんだかとても雄雄しくて、いい。「王のお側に」って言ったあとから、ずーっとしゃんとしててまさに王妃の風格が。遅かったけど・・・

裁判から断頭台のラスト、王子のため逃げないで立つ姿に心打たれました。

涙も凍る演出で、可哀相、とかすら思えません。ただただ、王制を転覆させるのに憎しみを利用した革命だったのかしらと恐怖を感じるばかりです。

今回のマリーは、ずっと孤独を感じていた女性でした。フェルセンを想いながらも、その想いよりも「王妃」である私、から離れられなかった。強さと哀れさが同時に見えるような感じですね。

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